引き取ってもらった車はその後どうなるの?
業者に引き取りをお願いした車はその後どうなるのか。
これ、けっこう気になると思いますが、業者に引き取ってもらった後にその車がどうなるかは大きく分けると2つのパターンがあります。
1つは完全に解体してスクラップにするパターン。
この場合、基本的には中古部品やリビルト品として再利用(販売)するか、鉄・アルミ・銅・真鍮・鉛・プラスチックなどの素材としてリサイクルします。
陸運局には「永久抹消登録」という届出をすることになり、この手続きをするとその車は二度と自動車登録ができないので、当然中古車として販売することはできません。
そしてもう一つ、自動車としての価値があるときには解体をせず、車検の期間が長く残っていればそのまま中古車として販売する、また、車検が残っていなければ(残りが少なければ)とりあえず引き取ってその車の登録を一時的に抹消する(一時抹消登録)というパターンがあります。
海外に輸出する場合でも、輸出の申請をするためにまずは一時抹消登録をします。
中古車としてそのまま売る場合でも、登録を抹消する場合でも、車の持ち主は廃車業者等にその所有権を譲渡することになり、名義が変更された時点で取引は完了です。
ちなみに、一時抹消登録の場合、意外に多いのが車検等の代車として業者が利用するというケース。
「車を引き取った業者が中古車として販売はしないと言っていたのに、自分の車が走っているところを見た」
なんていうのはこのケースが多いですね。
信頼できる業者を選ぶのが大切
どちらのパターンを選ぶかは最終的には車の持ち主が決めることになっていますが、ポイントは「どちらの方が得をするか」の説明をキチンとしてくれる業者を選ぶこと。
さらに重要なのは、一時抹消にしても永久抹消にしても、引き取ってもらった車の名義変更や抹消登録(抹消中の所有者変更記録)を確実に行ってくれる業者を選ぶことです。
業者を選ぶ際には、名義変更後の自動車検査証、一時抹消登録なら登録識別情報等通知書、永久抹消登録なら登録事項等証明書といった書類のコピーをきちんと受け取ることができるかを事前に必ず確認しておきましょう。
これを安心して任せることができるないと納税義務等のトラブルの原因になるので業者選びは慎重に。